2012年1月14日土曜日

塞族(サカゾク)(1)



 《塞族(サカゾク)

 《大阪と塞族

 鹿児島方言では「サエギル」という動詞を「セキッ」と発音する。

 この方言が「セキッ所=関所」と動詞から名詞を生み出したのである。

 その「サエギル」のサエは「塞の神」と書いて「サイの神」と読むサイが、

 「サエ」と訛ったたものである。

 この字を「サイ」発音するのは「漢音(中国の発音)」である。

 「サエギル」という言葉は、古日本語にはなくて、

 「塞」という漢字が入ってから生まれた「合成語」だということが分る。

 中国には西域の異民族を「塞」と呼んだ文献がある。

 この「塞」はもう一つ「ソク」腸閉塞(ちようヘイソクなど)という発音がある。

 「塞奴」は「ソクド」と読めるから今の「ソグド人」に一番近い発音になる。

 『魏書倭人章』にもこれに関連した官名が出てくる。

 魏の帯方郡使として当時の倭国へやってきた「塞曹掾史・張政」である。

 「塞曹」とは「塞奴」担当官という名だからソグドが話せた可能性がある。

 そういう役人を帯方郡に置いたり、それを倭へ派遣したのをみると、

 魏人は倭人を「塞族」として分類していた可能性がある。

 塞族はギリシャ人が「スキュタイ」と呼んだ人々であるが、

 「スキュ」はギリシャ訛りで「タイ」は人という意味である。

 同じ名を印度北部では「シャーキャ」と発音する。

 釋迦(シャカ)はこれに対する当て字である。

 鹿児島方言は「シャカ」を「サカ」と発音するが、

 日本では「塞」の字を古来「サカ」と発音する。

 大阪の「サカ」は敵をサエぎるもの「城塞」の意味か、

 あるいは「城塞(サカ)を作る連中という意味か。

 民族名の「塞」であろうか?。

 今、仁徳天皇陵のある「堺」は「サカが居る土地」という意味以外には考えられないから

 「民族名」が一番有力に見える。

 それだと江上波夫氏の『騎馬民族説』を立証することになる。

 どの意味にとっても「オーサカ」の語源は「倭塞」だったのである。

 そして鹿児島の「大隈=倭住」からの移住地は

 「大隈」「大住」「和泉=倭住」という地名として大阪一体に今なお残っている。

 薩摩半島の「出水と川内」というセットになった都市の名が、

 大阪では「和泉と河内」というセットになった二大国の名として、

 拡大した形で命名されていて、倭国の移動と、その前身が何だったかを、

 よく分るように証言している。

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