2015年10月5日月曜日

埴輪はどこから来たのか


 ≪埴輪はどこから来たのか≫

   古墳に副葬されている埴輪は、

  日本だけのものと考えがちだが、

  それは古代中国や古代エジプトにもみられる習慣で、

  その源流をたずねると、

  作り物の偶像を霊あるものと信じる信仰は、

  石器時代の石偶や、洞窟や岩盤などの絵画にまでさかのぼる。

  同じ性質のものはキリスト教徒の墓からも出土し、

  また病気を治すための「人形(ひとがた)」として、

  厄払いに棄てる習俗は日本のヒナ流し
や、

  東南アジア各地にのこるさまざまな行事となって、

   今も残っている。

  南アメリカでは土偶、石偶のほかに、黄金偶なども出土する。

  日本の埴輪は中国のものに一番性格が似ている。

  「写真」

  1 黄金偶(ボリビア・7世紀・レプリカ)

  2 黒色土偶(台湾パイワン族・近世)

  3 慈母偶(タイ・宋胡禄)

  4 聖者像(スペイン・キリスト教徒墓副葬品)

  5 土偶(エジプト・貴族墓副葬品)

  6 土偶(エジプト・貴族墓副葬品)
  
  7 木偶(エジプト・18王朝・レプリカ)

  8 婦人俑(中国・三国時代)

  9 馬俑(中国・後漢時代)

  10 王夫妻木偶(インドネシア・16世紀)

  11 婦人俑(中国・南朝時代)


  ※出典:加治木義博・言語復原史学会
     「㈱保育社『日本人のルーツ』」

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