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≪廃仏棄釋の弊害≫
鳥居や千木(ちぎ)や鰹木(ぎ)や棟持ち柱(むねもちばしら)
などが牛の角から生まれ、
そんな象徴や構造がなぜ必要だったか?という
動かない理由と証拠が大量に採集でき、
それらがどんな経路で我が国に入ったか、
神道とは何か?が明瞭に見えるようになった。
今の総ての宗教はオリエントに源をもつ。
神道の発祥もそこ以外にはありえないことも確認できた。
また「卑弥呼の鬼道」をシャーマニズムだという在来説は、
「シヤーマン=沙門=仏教の一形態」なのに、
それを仏教だと認識して説いた者は一人もいない。
しかし沙門は歩き回る。
インドから出た彼等が、
今も東アジア各地で細々と暮らしているのは当然である。
ところが明治政府の悪政『廃仏棄繹』は、
神と仏は対立する仇敵だと信じる
野蛮層を造り出してしまい、
仏の教えを説いた天照大神=卑弥呼や、
ソナカ=蘇我の整徳太子を
理解できる国民はいなくなってしまった。
それでは人類最高の平和哲学『慈悲』を国是に選び、
人類の『近代化』に巨大な足跡を残した卑弥呼。
クレオパトラをはるかに凌ぐ大女帝も、
シベリヤの荒野をさすらう
説教乞食(シヤーマン)のウス汚れた印象に
覆い隠されてしまって、
自分の祖国日本の文化を嫌悪し、
対欧米劣等感に打ちひしがれた
横文字崇拝患者の大群を作り出し、
自滅する日をただ呆然と待つ、
自暴自棄の日本人を、大量生産するばかりである。
こうして廃仏棄釋が打ち壊し、
<神話学>や<民俗学>が粉々に捻り潰した、
いわゆる『出雲神話』とは、
一体?どんなものだったのか?。
その説明は簡単である。
「八耳」という名詞の「耳」は
朝鮮語では「キ」と発音するから、
半島からきた人たちの中に
<ヤキ>という名だと思った人がある。
その移住者が
この<八耳>を姓にすると
「八木」という当て字が生まれる。
<ヤキ>はまた<八岐>とメモる人もある。
また南九州人は<八耳>を「ハツミン」と発音し、
それをさらに短縮するから、
他地方の人には「ハミ」と聞こえる。
関西では蛇を<ハミ>・<ハメ>という。
「八岐の大蛇」は
<八耳>から生まれたといってもコジつけではない。
この問題で一番重要なのは、
「八岐の大蛇」が先に実在したのではなく、
先に実在したのは「人」で、
その人の「名」が「八耳」だったため、
次第にその読み方が間違えられて、
その集積が「八岐」「大蛇」という
「名詞だけ」を造り上げたという点である。
それができた後で、
こんどは恐るべき怪物「八岐の大蛇」の
姿や悪行がつけ加えられて、
さらにそれに苦しめられる被害者が具体的に創作追加され、
さらにその後で、
それを救済に登場する英雄が考案されて、
それに<スサノオ>という名が与えられた。
順序から行くと、
<スサノオ>という英雄は一番最後に生まれたことになる。
※出典:加治木義博
「言語復原史学会・大学院講義録30:20~21頁」
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