2015年11月5日木曜日

大和六号墳と鉄鋌(ねりがね)


 ≪大和六号墳と鉄鋌(ねりがね)≫

  ウワナベ古墳は宮内庁の監理する陵墓参考地であり、

  その陪塚の一つが円墳の大和六号墳である。

  太平洋戦争が終わった直後、

  この付近はアメリカ占領軍のキャンプとなり、

  この古墳が除去されることになった。
  
  せめて発掘だけでもという願いは認められ、

  私(森浩一)も参加した。

  初めて見るブルドーザーが数分間動くと早くも

  遺物があらわれた。

  米軍は作業を急がせたので出土状態の図をつくる時間もない。

  私(森浩一)が密かにメモしたのが上の図である。

  この古墳には遺骸はなく、

  大型鉄鋌282個、小型鉄鋌590個の

  ほか大量の鉄製品と少数の工具の石製品だけが出土した。

  は鉄の地金である。


0 件のコメント:

コメントを投稿