2015年10月20日火曜日

測量兼通信機器は鏡だったか


 ≪測量兼通信機器は鏡だったか≫

 銅鏡のまん中にある「つまみ」を「紐(チュウ)」といい、

 ふつうトンネル型の穴があいているが、

 <1>の鉄鏡だけは穴がないばかりか、

 穴に棒を通した形に作ってある。

 紐を囲んで四つのイボ(乳)があるが、

 これを東西南北とみると、

 棒の示す方向は少しずれており、

 北極星の位置と磁針のさす北との差に等しい。

 また子丑寅(ネ・ウシ・トラ)の十二支を書いた鏡や、

 四方八方をさす目じるしがあるものなど、

 鏡は方位を測定し、

 光の反射で直線測量をする測量通信器として役立つものが多い。

 「写真」


 2 青銅製神獣鏡(2世紀=台湾)
   1と同じ図柄であることに注意






 8 赤銅製花文鏡(鹿児島県)
 
 ※出典:加治木義博・言語復原史学会
     「㈱保育社『日本人のルーツ』」

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