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『日本創世紀』:倭人の来歴と邪馬台国の時代小嶋秋彦
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≪任那(みまな・にんな)の実在≫
新羅独立以前の半島が、
政治的には列島の一部分であったことが確認できたことは、
さらに私たちの古代常識を正しく拡大する。
それは何よりもまず倭の五王の名乗りの真相を、
在来の曖昧(あいまい)なものから飛躍的に正しいものにしてくれる。
「七国諸軍事」というのは、
実際は一国の軍事権を執っているということで当然のことであり、
従来は、これを誇張だと説明する者がいたが、
それは真相を知らない者のでたらめな想像にすぎないと、
はっきり判定することができる。
また七国中の任那(みまな・にんな)は、
在来は架空説をとなえる者まであるほど、
影の薄い存在だったが、
事実がわかってみると、
地方自治体の百済・新羅を統括する
「倭国政府の出先機関」があるのは当然のことで、
『日本書紀』は少しもウソは書いていない。
これは「任那日本府」という名も
新羅の立場からありうることで、
これを疑う者は自分で無知を告白していることになる。
※出典:加治木義博
「言語復原史学会:大学講義録33:27頁」
「言語復原史学会:大学講義録33:27頁」
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