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バベルの塔の崩壊
バベルの塔の崩壊
≪バベルの塔の崩壊≫
バビロンはどんなふうに倒れたか……。
それはバベルの塔の崩壊として
『旧約聖書』の創世記第11章に出てくる。
なぜ巨塔は倒れたか?
王は天に昇ろうとして天にとどく塔を建てさせる。
しかしエホバはそれを許さず、
人々の言葉を乱して心が通じないようにする。
そのため塔が高くなるにつれて、
上の人間と下の人間との言葉が変わっていき、
互いに通じなくなって争いが起こり、
ついに建設がでたらめになって崩壊してしまったというのだ。
だがいくら塔が高くなっても言葉が通じなくなることはない。
これは「階級」の間に差ができて考えが食い違い、
意思が通じなくなって滅びたというたとえ話で、
「バビロニア捕囚時代」の体験をもとに
イスラエル人が作った一種の「神話」なのである。
本当の歴史は、
その第二バビロニア帝国はカルデア人の築いた王国で、
王は学者ナボニドスだったが、
絶大な支配勢力をもつ
既成宗教・マルドゥク神殿の神官らの行動を制限しようと、
他の宗教を保護するなど活発な宗教改革を始めたために、
マルドゥク派の神官階級が、
その裏をかいて
ペルシャのキュロス二世軍を招き入れたために、
王都バビロンは戦わずに無血占領きれてしまい、
さしもの大文明帝国も簡単に滅びた。
※出典:加治木義博「黙示録の大予言:160頁」
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