2012年4月4日水曜日

マレー語に関する章(49)狗奴国とは黄の国=連邦の中央政権



 《狗奴国とは黄の国=連邦の中央政権
 「狗奴国とは黄の国=連邦の中央政権

 このスマトラ語の「ウア」は、

 日本でもほとんど同じ意味で使われていたことも見落してはならない。

 今でもまだ、

 皇族や支配層を「ウワつがた=上つ方」と呼ぶ人たちがいる。

 スマトラ語の「ウア」は

 日本語では「ウワ」「ウエ」などと発音が少しずつ変わってはいるが、

 「同じ言葉が訛って方言化したもの」であることはいうまでもない。

 日本語には大量のマレー語の単語が混じっているが、

 今この講義で必要なものを一つだけあげると

 「黄色」を意味する「クナ」という言葉がある。

 日本語の古語では「木=キ」を「コ」と発音したが、

 これは沖縄語では「ク」になる。

 これでわかることは、

 黄を「キナ(一例=黄な粉)」というのもやはりこの語の方言なのだ。

 マレー詣では黄色はまた「クヌ」とか「クヌクヌ」ともいう。

 これらの発音でいま私たちにピンとくるのは、

 女王国の南にある「狗奴国」である。

 黄色は私(加治木義博)の『五彩圏連邦』でご説明した通り、

 連邦の中心を意味している。

 このことは「狗奴国」とは、「黄の国」ということで、

 それは連邦の中央政権をもつ国だという名である。

 しかし狗奴国は女王国ではないから、

 別の五彩圏連邦の中央という意味か、

 卑弥呼政権を倒すために誇張した国名を名乗ったのか、

 政権奪取後の名か、という検討が必要になる。

   言語復原史学会
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 《参考》
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