ブログのタイトルは、会社をリタイアし、これからの生涯の趣味として、若いときから日本の歴史(日本書紀・古事記を含む史実の研究)、興味をもっていた。特になぜ「大化の改新(乙巳の変)」なのかの疑問については、我が国の文化の源=メソポタミア文明にまでさかのぼって確かめておく必要があり、オリエント史(ウバイド・シュメル)・ギリシァ史・インダス文明史・シナ(中国)史・朝鮮史の理解を深めることにより、今後の史学の発展、日本の真の歴史、日本文化源流・語源・成立、 地名・神社の由来及び解明、 日本人の感情、表現の相互理解、世界の平和繁栄等に少しでも貢献できればと思っています。私の至福(ひねもす徒然なるままに)は浦和レッズレディース&湘南ベルマーレの応援&歴史徒然のブログUP・ラフレさいたまでの温泉入浴&さいたま新都心コックンへの寄道&昭和歌謡を聞くこと。
2012年3月31日土曜日
マレー語に関する章(45)ウワイをめぐる言語学的背景
《ウワイをめぐる言語学的背景》
「ウワイをめぐる言語学的背景」
これで現実的に、
なぜ言語復元という思索技術が、古代史解明にとって
「致命的に」大切なのか…かなり強く、ご理解いただけたと思う。
だがまだまだこの例は、その入口ていどのものに過ぎない。
しかし第一の原理はこれで充分おわかりになった。
それは「原文が書かれたときの発音で読む」という簡単なことである。
この『魏書倭人章』の
「倭」の例は「漢字を当て字した人物」が、はつきり2人の魏人、
帯方郡使たちだったことがわかっているから、
漢魏音で読めばいいという、
実はごく簡単な例だったのである。
だがしかし実は、それから先が大変なのだということも、
ここでよく反省してみなければならない。
それによってインド語にまで遡る、
「ウワイ」という名詞に到達するまでの、
東南アジアでの「発音変化」の歴史がわからないと、
せっかく発音だけわかっても余り効果がなかったということを見逃してはいけない。
それには、東南アジア語の知識も重要な役割りを果たしているのである。
それを簡単にお話しすると、
インドの「ウパイ」は、
鼻濁音をもった言語地域で「ウバイ」に変わらないと、
その次の「ウワイ」に変わらないという
「動かすことのできない法則」があることを、
記憶しておいて戴きたい。
ウバイという濁音を特徴にする言語は
今の「べトナム語」に代表されるアンナメーズ語族である。
それがさらに極端な鼻をつまんだ唇音の「ウワイ」に変わるのは、
マレー半島から台湾に及ぶマレー語族の特徴である。
ミヤンマーの「ワ人」は、ヴワー(Bur)人とも呼ばれ、
それがヴワーマ=ビルマ(Burma)という国名にもなっている。
ミャンマーはこのビルマが「<ビ=ミ>・<ルマ=ヤンマー>」と変化したもので、
「L音」が「Y音」に変わるのは
Marseilleをマルセイユと発音するフランス語などと
同じ訛りである。
「ワとバ」の訛りと関係のある方言差は台湾の高山族・アミ人が、
沖縄ではアビと発音されことにも見られる。
「美の字の発音変化=<ミ>と<ビ>」の関係である。
このアビも奈良朝には「阿部」になるが、
その前の四国宇和島では清音で「阿輩」と書かれている。
これは「ウハイ」に対する隋式の当て字なのである。
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